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正直 私は 良い子ではなかったと思う。
中学・高校と家に帰った記憶が ほとんどない。
でも 夜な夜な 仲間で集まって お酒を飲んだり 単車を乗り回した記憶はあるんだよ。
喧嘩・かつあげ…。
警察暑に私を迎えに来てくれた母親の涙を見ても胸は痛まなかった。
それどころか 警察暑を出ると、母親を置いて私は また仲間のところへ向かった。
泣きながら私の腕を掴む母親の手を振り切って走ったんだ…。
私の胸は やっぱり痛まなかった。
それどころか そんな母親を『うざったい』とさえ思っていたよ。
私ね。
高校の頃 勝手に『退学届』を出したんだ。
その時に お母さんが
『高校だけは卒業した方がいいから』
って 先生達に必死に頭を下げてくれた。
担任も頭を下げてくれた。
それを見て私 初めて 少しだけど胸が チクッてした。
だからね
高校だけは卒業しようって決めたんだ。
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