序章

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「私は、貴方の子供…なの?」   しゃがんで顔を覗き込み、笑ってから私をきつく抱きしめてくれた。   「そうだよ。君はテールだよ。 遅くなってごめんね」   これが…人の温もり。 温かい…。 「一緒に外に行こう」   「うん、行く! 空が見たい!」   お父さんは私を背負い、走り出した。       空は広いの? 風は気持ち良いの? 雨は欝陶しいの? 人はこんなも温かいものなの?   ねぇ、世界ってどんなものなの? パソコンの中と、どれくらい違うの?
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