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翡波宅――。
ここでは長話はできないと、翡波は一番近い自分の家に二人を招いた
学校は自動的にサボリだが、気にしないことにしておく
翡波の両親は共働きで、家には誰も居なかった
「で、お前らも夢見たんだな?」
二人は縦に首を振る
それから二人に話を聞き、自分の情報と照らし合わせた
正確に分かっているのは、
空の異変に気づき、あの男に会ってから夢をみだしたと言うこと
皆、同じ様な夢を見ていること
そして、その声が日に日に大きくなっていること
翡波はあの青年の言葉や長話から、ひとつの結論に行き着いた
「声は俺らの宿神のものだろうな。宿神がいう名前が聞こえるようになれば、俺らの力はおそらく覚醒する」
俺らの力というのは宿神
宿神が目覚めるということは、自分達が騎士である証だ
「アイツが言ってたことが、ホントだった…!?」
「そういうことになるな。俺らは次代の騎士だ」
驚く朝音と夏祈
淡々と事実を告げる翡波も、内心は驚きを隠せない
自分達は騎士
世界を守る使命を持つモノ
最後の、砦
闘いのときは、近い――。
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