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その日の夕方
暗い空をきにかけながら、三人は町に出ていた
いつまでも考えこんでいては息が詰まる
気晴らしに軽く出ようと言うことになったのだ
町はいつもとなんら変わりない
常人にとってはただの平和な毎日だ
「皆は気づかないんだもんね」
そう、朝音達がきにかけていることを、彼等は知らない
知ることがないのだ
守護姫と騎士の存在は、世界でも一部しか知らない重要機密
もしも常人が空の異変にしづけるようなら、世界はその都度大パニックだ
そういう面を考慮すれば、一般人は何も知らない方がいいのかもしれない
「さて、と。どこ行くよ」
思考を切換るように翡波が口を開く
朝音と夏祈は顔を見会わせたのちに、声を揃えた
「「デパート!!」」
そんな二人に呆れ、翡波はたるそうに返事を返した
「はいはい…。」
この二人は何かとデパートに行きたがる
いつ遊ぶにしてもデパート
昼飯を食べるとしてもデパート
別にデパートに不満があるわけではないが、もう少し選択肢はないのだろうか
まぁ、この辺の大型デパートはそれなりに取り扱っている品物が多い
翡波にとってはいい暇潰しの場所だった
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