3人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は幸いにも学校はお休み
開校記念日かなんからしい
朝音達は二駅ほど先にあるキャンプ場に行くことになった
暇ならキャンプにでもいってくれば?という翡波の母親の提案だ
まあ、開校記念日に続いて休日があるので泊まることに問題はない
朝音と夏祈も、すでに親の了解を得ている
なかなか自分達だけで泊まる機会がないためか、皆以前よりも楽しげだった
電車から流れる景色を見ながら、夏祈が笑う
「キャンプなんて久しぶり!天気もいいし最高!」
「そうだな。俺らが泊まる間は雨はないだろうし」
ケータイで天気予報を確認した翡波
いつもの制服とは違った私服
シンプルだが、似合っていると思う
中身を知らない人から見れば美少年だろう
正直、かっこいい
さっきから自分を見つめ続けている朝音に目をくれ、翡波は問いかけた
「なんだ?」
翡波を見つめていた朝音は目に見えて慌てる
「何でもない…!」
朝音は顔をふせた
そうしなければ、気付かれてしまうから
翡波の顔を見ると顔が赤くなる
昔も時々あったが、最近は特にひどい
どうしよう
多分きっと、
私は翡波が…。
そこまで考えて、朝音は頭をふった
最初のコメントを投稿しよう!