崩れだした日常

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500年前、世界は四人の騎士と一人の守護姫によって平和を保っていた 守護姫は世界を司り、滅びを防ぐ任を持つ唯一の存在 常に世界を見、世界に変わって最善の道を選択する。云わば世界の代言者だ 守護姫の身に異変があれば、それは世界に異変が在ることを示す その逆もまたしかりだ 騎士は世界の代言者である守護姫を守り、その言葉に従い手足として行動する者 守護姫にのみ遣え、守護姫の為に存在し、守護姫の為に力を使うのだ 騎士の力は守護姫とは違う 世界の意思を伝え世界そのものであるのが守護姫の力だ しかし、騎士の力はその程度のものではない 守護姫を守る役目が有るためか、騎士はそれぞれ己の神を呼び覚ますのだ その神は「心に宿る神」宿神(シュクジン)と呼ばれ、騎士の心の強さによって力が異なる つまりは心が強ければ強い程宿神は強くなるのだ しかし、宿神には弱点がある それは、騎士との契約の証が無ければ姿を現せないということだ 人の心の神である宿神は、普通の神と違って不安定な存在だ 騎士との繋がりがなければ力を貸すことも顕現することすらもできない だが弱点があれど当時騎士に敵うものはなかった とある事件が起こるまでは世界は平和だったのだ
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