崩れだした日常

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ある日、平和だった世界が一変する事件が起こった 守護姫の手から世界を奪おうと、とある組織が攻めいってきたのだ 本来守護姫や騎士の住む聖域には人は入ることは出来ない 何故なら、聖域の入り口は隠されている上に、たとえみつけたとしても神の力がなければ開けられない巌があるからだ しかし、その組織は聖域の巌を開き、侵入してきた 組織の名は「壊」(ブレイク)。 以前から守護姫に対して反発してきた奴らだ ブレイクは、神とは対局にある魔の一族の力を借り、聖域の巌を開いた 魔は世界滅亡を招くとされた一族だ 禍々しい力を宿す者達 彼等は忌み嫌われ差別を受けていた 魔の一族は己の宿神を呼ぶ術を見つけ、ブレイクを率いて聖域を襲撃 魔の宿神に、騎士達は敵わなかった 並外れた強さ それほどに、一族の怨みは強かったのだ 騎士達は倒れ、守護姫は追い詰められた 守護姫は戦う術を持たない 死を覚悟した そして最後、守護姫は持つ力を振り絞り、ブレイクを聖域より追い出し死に絶えた 守護姫と騎士の死、世界は確実に滅亡の道を辿っていった――。 空が翳り、星が消え、 月の加護をなきものとして その日世界は一度、滅んだ――。
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