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『虐め…に虐待ね…』
私の言葉に驚いた表情を見せる
『貴方は辛かった?』
男の子は深く首を縦にふる
『そう…辛かったわね頑張ったわ』
男の子は不意に涙を零した
『《もう少し…》』
男の子にそっと微笑んで
『もう…泣き叫んでも良いんじゃ無い?』
男の子の涙は止まる事無く
流れ続ける
私はそっと抱きしめて
ゆっくりと…闇を吸った
彼の場合 種は若い分
古く無い…
種は残しておこう…
そっと抱きしめて居た腕を緩め
私は入って来た窓を開け
翼を広げた
唖然とする男の子に
種に水を与えるように
『貴様の種は残して置いた
また会うかもな…
その時を私は楽しみに待って居る
進化した貴様を待っているからな
じゃあ…またな』
そして私は飛びたった
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