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セミが鳴くのをあきらめ始めた頃を狙ってか、鈴虫やキリギリスがオーケストラを流し始めた。   セミの固まりが道路のハジにたまっている。   もう…満足しただろうか、季節を一つ独り占めにしたセミら。   まるでなぐさめるかのように染まった葉が舞い降りて重なる。   暑さは薄れて空の高い所に雲が迷子のようにかすんでる…   さて、美味しい稲が刈り取られ   日本が紅に染まる頃
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