火帝

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「まず、魔武器をだしてくれ」 俺とグレンは立ち上がり、グレンに言う。 「こい、双凰紅!」 そう言ったグレンの手には赤い双大剣が握られていたいた。 「グレンの癖にネーミングセンスはいいんだな」 俺は呟き、グレンと似たような双大剣を創る為に、左眼に魔力を溜め、イメージする。 イメージした剣が俺の両手に握られていた。全てが黒色の怪しい双大剣。 「まずはお手本だな」 「我が武器に魔力を 炎」 詠晶し、武器に火の魔力を込めた。 俺の双大剣に火が宿り、赤い炎が纏っている。 「まずはこんな感じか…。これをイメージして火の魔力を宿らせろ」 「我が武器に魔力を 炎」 俺の声を聞き、詠晶した。 グレンの双凰紅に火が纏った。俺の双大剣のように燃え盛ってはいないが、薄く火が燃え盛っている。 「ちゃんと魔力込めたんやけどな…」 グレンは俺の双大剣のように燃え盛るイメージをしたようだが、少ししか燃えていない双凰紅を見て、苦虫を噛んだような顔をした。 「それは魔力の量とコントロールが出来ていないからだ。そう簡単に出来る技じゃない。俺があげた指輪をしてれば今の倍の魔力とコントロールが出来るだろう」 俺がグレンに言うと、少し安心した表情をした。
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