夜行性の猫は語る

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『月夜』     翳した両翼の隙間から 零れる銀白色の薄衣   あぁ   時の回廊で獲られない 皇極の溜息を衝いて     堕ち肢体さえ神々しく まるで青銀の天使の如く   満ち足りて魅わせる     貴方は確かに死んでいるのに なんて輝きを放つのだろうか 暗い不安な闇夜で優しい支え   ほら   月灯りの歩道橋   なんて素敵な場所だろう
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