奪還

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「五分たった・・・」 三階の螺旋階段貯まっている軍隊の一人が言った。 「奴らの動きに変わりはないな?」 「突撃!」 リーダーがそう言うと、 完全武装した軍人は階段を上がった。 上に上がると大成とライントンがいて、つかみ合っていた。 「抵抗するなら殺してもいい、とにかく逃がすな!」 「大成!」 ライントンが叫んでも大成はてこでも動かない。 そうしている間に、軍隊は銃を構えている。 「逃げるんだ!」 ライントンは壊れている壁の間をくぐり、四階という高さに圧倒されず一気に飛び降りた。 まだ大成は京美を探している。 捕まる気はさらさらなかった。 しかしその一方で京美なしで逃げる気もさらさらなかったのも事実である。 そして大成は後ろから取り押さえられ、手錠をかけられた。 「侵入者一名確保いたしました。もう一名は外に逃げたと思われます」
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