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ライントンは大通りを全力で走っていた。
軍人が追ってくるが、何とかまいた。
建物の陰に隠れながら、移動していた。
途中途中張り込みをしている者がいる。
「いたぞ!」
背後から声がした。
銃を向けられている。
ライントンは銃を撃ち、道路に逃げた。
必死に追ってくる軍人を振り切った。
今道路は渋滞で車が目隠しになってくれた。
目の前の車はトラクターで牧場行きのようだった。
観音開きの荷台の扉を開けると牛がいて干し草を食べていた。
少し背伸びをして周りを見ると、まだ軍人がライントンを捜して右往左往していた。
それしかないと思い、荷台に乗り込み、扉を閉めた。
中は牛糞の異臭で鼻が曲がりそうになった。
干し草を被り、車の流れに身を任せた。
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