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キーン コーン カーン コーン
リオン「おっ、授業はこれで終わりだな、それじゃあ皆明日もよろしく頼むぞ~!
後アルクは言った通り職員室に来てくれ、では解散だ!」
その言葉で生徒達はある者は友達とある者は1人で帰宅の準備をし始めた。
アルク「………。」
アルクもひとまず帰宅の準備をしていると
美鈴「やぁアルク、こうして会うのは二度目かな?」
と美鈴が声をかけてきた。
その瞬間ピタリと本日幾度めか、教室の空気が止まった。
何せ貴族が嫌いだと言った謎の編入生に学園ではアイドル的存在であり東洋の貴族の紅苑寺美鈴が話しかけたのだ。
ある者はなんでアイツなんかに、美鈴さんも物好きだな、あの編入生美鈴さんにやられちゃえば良いのに、等とひそひそと話を始めていた。
アルク「……ああ、紅苑寺か。」
美鈴「紅苑寺なんて水くさいよ、アルク。
気軽に美鈴で良いよ。」
アルク「……あいにく、仲も良くない人間とそうやって話をしたくはない。」
美鈴「……むっ、仲が良くないから仲良くする為にそうやって下の名前で呼んでもらうものなんだぞ?」
アルク「…言い方が悪かったか。俺は紅苑寺とは仲良くするつもりはない……。」
美鈴「そう言わないでくれ。
妹を、カノを助けてくれたんだ、恩位は返させてくれないと後味が悪いんだ。」
アルク「……なら俺に話しかけないでくれればそれで充分だ。
簡単だろ。」
美鈴「あ、いや、だからな……。」
美鈴が戸惑っていると
?「駄目だって美鈴さん、この人こういうところ頑固なんだから。」
唐突にそんな声が聞こえてきた。
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