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美鈴「ああ、ゼラス、君か。」
ゼラス「やほ、美鈴さん!」
ゼラスと呼ばれた少年は片手を上げて挨拶をした。
見た目は紫に少し黒の入った暗めの髪にまだヤンチャそうに見えるつり目をしていて例えるなら虎に近い物があるのだろうか、ゼラスはそんな少年だった。
美鈴「ところでゼラス、君はアルクとは知り合いなのか?」
ゼラス「ちょっとね、アルクとは知り合い以上友達……位?」
美鈴「?
何なんだそれは?」
ゼラス「まま!
良いから良いから!
とりあえずアルク、こっちに来てくれ!」
アルク「……ああ、此方も聞きたい事が多少ある。」
その言葉にゼラスは一瞬ゲッという顔をしながら教室の端にアルクを連れていった。
そして連れていくとアルクの肩を組んでひそひそと話始めた。
ゼラス『隊長!!!
何で隊長がここにいるんすか!ビビって平静を保てなくなるとこでしたよ!!』
アルク『……それは今日の夜に話してやる。
それよりゼラス、お前も学園に通っていたのか。』
ゼラス『当たり前っすよ!!
この年代で学園に通ってないの隊長しか見たことありませんって!!』
アルク『…そんなものなのか?』
ゼラス『そんなもんっすよ。
まぁ、それは置いといて、詳しい話も夜に聞くとしてさっきもう言っちゃいましたから俺は学園では隊長とは友達って事で良いですよね?』
アルク『ああ、その方が連絡も取りやすいし助かる。』
ゼラス『連絡って……何かあるっぽいですね……。
てかそろそろ戻らないと美鈴さん変な目で見てますよ。』
アルク『……あいつの事は別にどうでも良いんだが、確かに待たせておくのも悪いな。
……後、友達という関係だ、さっきみたいに隊長ではなくアルク、敬語は使うなよ?』
ゼラス『分かってま……分かってるって、俺は学園じゃかなり人目を浴びてる人間だから軽く見られてるから大丈夫っしょ。』
アルク『……じゃあ行くぞ。』
ゼラス『ういっす!』
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