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しかし、春菜と別に同じクラスにならなくてもいいとか言ったらすごい悲しむだろうからとてもそんなことは言えない俺。
「そうだな。一緒のクラスになれるといいな」
春菜の悲しむ顔を見たくない俺は結局そう言った。
「うん!」
春菜がこれでもかってぐらいの笑顔で頷いてきたので、まぁこいつと一緒でもいいかな?と思い始めた。
そんなのほほんとした会話をしながら通学路を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「おはよ~暁。それよりお前ら本当に仲いいよな夫婦みたいだよ!」
こう声をかけてきたのは、中学からの俺の親友いや悪友と言った方が正しいかもしれない。名前は名取 和義(なとり かずよし)と言って今のように俺のことをからかってくる。
「夫婦じゃねぇ~ぶっ殺すぞ!」
「ぶほっ!いやいやもう殴ってるからね…何その手は、、ご、ごめんなさい。もう言いませんから許して下さい」
俺がもう一回殴ろうとすると和義は慌てて土下座してきた。はぁこいつにはプライドというものがないのかよ。まぁ土下座してこようと俺には関係ないってことであと2、3発殴っておいた。
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