第五章 小学生

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卒業式。 私達卒業生は誰一人泣かなかった。 代わりに在校生が泣き、在校生代表の挨拶は泣き声でほとんど聞こえなかった。 私はやっと苦しかった学校生活から抜け出せると思いとても嬉しかった。 未練はなかった。 でも、彼と離れてしまうことは、ほんの少しだけど哀しかった。
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