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「言いにくいことだけど、兄さんに貰ったブレスレットだけど・・・」
声からおだやかさが消えなにか深刻な事のように聞いた。
「ブレスッレトがどうかしたの?」
朝、ブレスレットの糸が切れていた話をした。
「わっかた、今日夜になるけどそっちに行くけどいい?」
「いいですけど・・・。何でですか?」
「今はなんとも言えないけど、事情はそっちに行ってから話すよ。あと、今日帰ったら。」
「分かった。もう時間だから行くね。」
「うん、気をつけてください。」
有子は、不安に思った。
有子の兄は俗に言う『見える』人なのである。
ブレスレットが切れてから何かあるはしていたが、兄と話してから何かある事はより確実のものになったと有子は思った。
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