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彼「待ってくれ!」
彼は飛び起きた。そこは病室のベッドの上だった。
彼「夢……だったのか……?」
あれは何だったのだろう……あの声は一体……。
彼「そういえば、何で俺は病院にいるんだ……?」
彼は自分が病院にいる理由がわからなかった。
看護士「貴方は大怪我をして、ここに運び込まれたんですよ。」
看護士がそう言った。
彼「大怪我……?」
彼は自分が何故大怪我をし、何故病院にいるのかわからなかった。それに不思議なことに……
彼「俺、何処も怪我なんてしてない……。」
看護士「え!?あんな大怪我だったのに、どうして!?」
看護士は目を丸くした。彼女が驚くのも無理はないだろう、あれだけの傷が綺麗に無くなっているのだから。
彼「行かなきゃ……。」
看護士「何処に行くんですか!?まだ退院の許可はでていませんよ!?」
彼「俺は行かなきゃならないんだ!あの娘を助けに行かなきゃならないんだ!」看護士「何を言ってるんですか!?ダメですよ!あっ!」
彼は看護士の制止を振り切り、病院を飛び出した。
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