〈Actionー1.HELL〉

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 ……。  風が砂埃を大気中に霧散させていき、徐々に視界が開いてくる。 「大丈夫だった?」  その先にいたのは、月光に照らされた女神の姿。少年は、差し伸べられた手をおずおずと握る。 「う、うん。ぼくは大丈夫だよ」 「そっかぁ。なら良かったっ」 「……」 「……」 「えっと、その……ありがとう」    
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