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銀河でただ一つ蒼く煌めき、その地に生命を住まわす惑星『オリオン』。
その地は、圧倒的な数の生命体によって、循環のサイクルを繰り返す。
……――。
――。
深き森には荒々しい狂気を振りかざす魔物が生息し、海や湖では人魚が舞う。
空を見れば紅蓮の龍が地を揺るがす咆哮と共に翼を羽ばたかしている。
深淵の如き谷の底にて、人道を外れし廃人が憎悪に満ちた唸りを轟す。
人々は、体内に宿りし『魔力』を詠唱によって『魔法』へと錬成――使役をする。
――『魔法使い』
witch / wizard
長き時を経て、魔法は全ての人の力と能力と化した。
その力自体には、それなりの差というものが生じてはいるが、行使には老若男女を問わない。
魔法は、もはや必要不可欠な存在へと化した。各地に設立された『魔法学園』こそ、その象徴。
しかし、魔法は人々に位を――差別を――憎しみを与えた。……そう、それ程までに魔法は人々に深い影響を与えたのだ。
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