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そして、圭はやっと自分のアパートに着いた。
「はあ…危ねぇ…こける所だった……」
「へぇ…ここが、圭ちゃん家?」
やはり女は、馴れ馴れしく部屋に入り、キョロキョロしながら圭の部屋を見回した。
圭の部屋は、無駄に広い畳(タタミ)十七畳のトイレ風呂別のワンルーム。
家具はタンスと大型冷蔵庫に、ベッド、テーブル、本棚、植木鉢、大型液晶テレビ、そして電熱焜炉がある意外と綺麗な部屋だ。
圭は先に入る女を追って、迷惑そうに言った。
「いや、圭ちゃんって何だよ…」
すると女は、我が家のようにはしゃいだ。
「圭ちゃんの部屋、一人暮らしなのに広ーい!」
初めて部屋を誉められた圭は、恥ずかしそうに頭をかきながら言った。
「そうかぁ……」
バタッ
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