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圭は訳が分からなくなって、少し動揺した。
「は? 何言ってんの? 訳わかんねぇ…」
動揺しつつもバイクを起こして、ゆっくりとまたがり、ハンドルのアクセルを引いた。
ブオオっとかん高くエンジンが鳴るが、なぜか前に進まない。
圭が「故障か」と後ろ見ると、さっきの女が後部を片手で掴んでいた。
「何? え? 止めている? 嘘だろ!?」
女はニヤニヤ笑いながら、バイクを片手のままで持ち上げ、圭を振り落としてバイクをゆっくり置いた。
「うわ! なんだ!? てめー!」
女は不気味に微笑(ホホエ)みながら、圭の顔を見て言った。
「あたしは…天使だよ?」
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