1話 始まりは、この街だった。

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  こんなバラバラな三人がすぐに打ち解けたのは、皮肉にも3年前にこの街で起きた最初の爆発が理由だった。 大切な人をなくしてしまった悲しみと、新しく出来た大切な仲間を得た喜び。 そして、同じ目的を持っているということ。 偶然なのか、必然なのか……。 そんなこと誰も知ることは出来やしない。 ただ一つ言えるとするのなら…… 人は皆、自分が信じてきたものが大抵一つはある。 友達とか、家族とか…… あるいは自分の信念や想い、考え…… それが例え常識はずれだったとしても、その人の中では普通だ。 信じてきたものを貫き通すために、彼等は――…… いや、僕等は――…… 生 き て き た 。 そして、これからも多分ずっと――……。 1話 End.
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