1話 始まりは、この街だった。
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…3…2…1… 「ボカン」 彼がそう言った途端、大きな爆発音と爆風、そして叫び声をあげる人々の声などが大きく開け放した窓から入って来た。 砂埃の混じった生暖かい風が、彼の短い髪をなびかせる。 「…ッハァ!」 いつ何処で見てもこの光景は愉快だ。 鳥肌が立つと同時に顔がニヤリとするのを自覚した。 快感が体中を駆け巡る。 やっぱりこうでなくっちゃ、つまらない。 .
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