51人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわ~!すごい懐かしい~。」
サラとミキはまるで双子のように同じことを校門の前で言った。
「ハモったね~。」
リュウジが煙草に火をつけながら言った。そんな光景をケイは後ろから見ていた。
「おい!何ボーっとしてんの?」
ケイはびっくりして振り返った。
「なんだ。ケンちゃんか。脅かさないでよ!」
「別に脅かすつもりは無かったっつーの!」
ケンイチはふてくされた感じでケイの横を通り過ぎた。
「あのさー。なんか悩みあんなら言えよな。」
ケンイチは急に振り返ってそう言うと、また歩き出してリュウジの所に行った。別に悩みがあるわけではない…だが、ケイは気になっていた。朝から感じていたあの【視線】の事が。。ケイは思い出した…。あの視線は中学の時も感じていた。あの頃はさほど気にはしなかった。恐怖を感じるほどではなかったからだ。卒業してからは、パッタリと無くなったのに。なぜまた始まったのか?しかも殺意まで感じる…。ケイは急に怖くなり、ミキ達の所に走った。
最初のコメントを投稿しよう!