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「痛たぁ~…。」
頭痛がひどい。昨日はバイト先のみんなと…何時までかは覚えてないが、かなり飲んだようだ。服装は昨日のままだし…。ベッドの中から出ようにも体がだるい。手を伸ばして目覚まし時計を止める。
「…!?今何時!」
飛び起きて時計を見ると8時半を過ぎていた。
「やばい!遅刻しちゃうよ!」 転げ落ちるようにベッドから出て化粧品をバックに詰め込むと、脱ぎ捨ててあったコートを着て部屋を飛び出した。化粧なんてしている暇はない。
「お母さん!何で起こしてくんないのよ!」 母の返事はなく、リビングのテレビの音だけが響いていた。
(無視しないでよ。) 心の中でそう思いながら靴を履いて勢いよく玄関を飛び出した。
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