目覚め

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家を出てからすぐに携帯が鳴った。電話に出ると、いつもの明るい声が聞こえた。 「もしも~し!ケイちゃーん!起きてまちゅか~?」 電話はミキからだった。ミキとは中学からの大親友だ。 「起きてるよ!今家出たとこ。」 「アハハ!そうなんだー。昨日飲み過ぎたんでしょ~?」 「うん…。すごい頭痛なんだよね。」 「ケイなかなか来ないからさ~。私達先にお店に来ちゃったよ~。」 「え~!待ち合わせは9時でしょ?後20分はあるじゃん!待っててくれてもよかったのに~。」 「えーっ?違うよ~!8時だよ~!」 「えっ!ウソ!」 自分でも信じられなかった。友達との待ち合わせは今まで間違った事がないのに…。 「お~い。ケイ?大丈夫?とりあえずさー、私達もうお店着いてるからケイも早く来なよ~。」 「うん…。わかった。」 昨日飲み過ぎて記憶がごちゃごちゃになったのか?とりあえず、お店に急ごう。
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