51人が本棚に入れています
本棚に追加
「…?」
ケイは少し危機感を覚えた。その視線は誰かに見つめられているだけでなく、微かだが殺意を感じたのだ。ケイは逃げるように全力で走った。走ってもその視線と殺意はケイに絡みついてくる。もう少しでお店に着く、そう思った瞬間目の前の人とぶつかった。
「きゃっ!」
勢いよくぶつかって2人ともしりもちをついた。
「いったぁ~い。」
ケイはその声に聞き覚えがあった。とゆうより、ついさっきまで携帯で話をしてた。
「ミキ!」
ミキも驚いてケイを見た。
「あ~!ケイちゃん見っけた~!」
「なんでミキがここにいるの?」
「え~。だってケイを置いてきちゃったの悪いなぁ~と思って…。迎えに行こうかなぁ~って。」
ケイは笑いながらも、少し泣きそうになった。
「ありがとう…。」
「へへっ。どういたしまして~。」
2人は立ち上がってしばらく笑いあった。
「ん~?ケイもしかしてスッピン!?」
自分でもすっかり忘れていた。
「…そうです。でもお店でするから大丈夫!」
「え~。スッピンでもかわいいよ~。」
「はいはい。何もでませんよ~。」
「なぁ~んだ。残念。」2人はまた顔を見合わせて笑った。
「じゃあ、そろそろ行きますか?」
「はぁ~い!レッツゴー!」
ミキは小さな子供のよに返事をした。ミキのこうゆう所が、ケイは好きだった。あとでさっきの出来事も聞いてもらおう。ミキに話すときっと笑い話にしてくれる。それに気のせいであってほしいと思った。2人は店に向かって歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!