~第1章~

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広大な草原の中央辺りに魔物と戦っているクロスの姿があった。 (クロス)「これはきりがねぇな。そんじゃいっちょ・・・。」 そう呟くとクロスは、超上級魔法を唱え始めた。 (クロス)「我に集いし氷の粒子よ、全てを凍らす力になりて、無に戻したまえ”氷壊風”(ヒョウカイフウ)」 唱えた瞬間、凍てつく突風が吹き、半径5km圏内の全てのものが凍ってしまった。 凍ったのを確認し、クロスは指を鳴らした。すると、鳴らした瞬間に凍っていた全てのものがパリーンという音とともに砕けた。 砕けた氷が太陽に当たり、クロスの周りがキラキラしている。 (クロス)「超上級なんてやんなきゃよかった。無駄に魔力消費するだけじゃん」 少しばかり後悔しているクロス。 そんなクロスの後ろに、不意に、隼人とティアが現れた。 (ティア)「やっほ~!」 (隼人)「・・・・・・」 元気よく言うティアに対して無言で立っている隼人。かなり温度差がある・・・。
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