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あっとゆう間に駅についてしまった
淳夜は何も言わずに手を握っていてくれた
俺の大好きなぬくもり 安心する匂い そっと手を離す
「淳夜今までありがとうな」
やっとそれだけ伝える
「悠・・・」
「淳夜がいてくれてよかった 」
「悠・・・」
悲しいけど不思議と穏やかな気持ちだった
伝えてしまえば楽になったきっと逃げ出したかったんだ 寂しかったんだ
だから逃げた 淳夜は悪くない
顔をあげて淳夜を見る
淳夜のほうが泣きそうな顔になっていた
「悠・・・」
「淳夜なんて顔してるの?男前が台無し」
「だってお前が・・・」
「淳夜」
泣きそうな淳夜の頬に触れ確認するように名前を呼んで笑って見せる
まるで子供に言い聞かせるように
「夢から覚めるだけ大丈夫だよ淳夜 幸せになって・・・」
淳夜は小さく頷く
きっと淳夜はわかってたんだと思う
だからそれだけ言うと背中を向けて歩き出した
もう振り返らない
「悠またな」
淳夜の声に手を上げて答える
大丈夫。また明日からはじまる
そうして俺たちはまた友達になった
→→あとがき的なもの→
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