最初の犠牲

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男はとある廃ビルにいた。理由は会社宛の手紙に自分の手紙が届いていた。差出人は不明。手紙を見てみるとパソコンで打っている文字が見えた。 『今夜午前零時。昨年廃墟したAビル本社へきて下さい』 元々誘い事は断れないタイプで先に合コンに行き、零時近くになったら行くかと考えて、用事を済ませて今に至る。 「誘った奴が来ないって一体どういう神経してんだー!」 午前零時を過ぎても相手は来ない。帰るかーと考えていたら急に体が宙に浮いた。縄は勝彦の首を食い込んで、中々外れない。そしてそのまま息を引き取った。 健吾は自殺したようにみせるために遺書を作り近くにあったイスを首を吊った後蹴ったように置く。そしてメールを組員全員に回した。 『安西勝彦の偽造殺人完了』 とそのまま出て行った。
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