最初の犠牲

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朝、警官が廃墟したAビルのパトロールを行っている。廃墟とは言え、ホームレスや不良達更には犯罪現場となり兼ねない場所でもある。 「ふぁわ~」 若い警官があくびをした 「寝るなよ」 「歩きながら寝たら怖いっすよ。昨日はたっぷり寝まし」 若い警官が言いかけていた。この時点で分かっているのは死体でない限り声を掛けない。    ・ ・ そう、死体で無い限り。 「おい、何して…」 彼らが見たものは、首を吊った若い男…安西勝彦の死体だった。
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