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始まり
今から29年前の冬晴れの空の下、僕は生きる事を神に許されました。
園長母さんが生前話してくれた事を前章代わりに書きます
ある朝いつもより少し早く目が覚めたので
早めに起き庭と門を掃除するために外に出たそうです。
その日は冬晴れの清々しい晴天だったそうです
何気無く門を出ようとした時に籠に入れられていた僕を見つけたそうです
その時は保護する事で頭がイッパイで気が付かなかったと言ってましたが、今思えば良く冬に命を落とさず発見されたものだと
事あるごとに話してくれました。
その話を聞いたからかどうか解りませんが、初めて聞いた時から、時々夢で暗く寒い中温かく光る手が僕を抱き上げてくれる夢を今でも見ます。
多分一生見るんだろうと思う、マザコンなんて世間では言うかもしれませんが(^ー^)僕にはかけがえの無い大切な母親だから。
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