プロローグ

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さてさて。 そろそろ、この物語の主人公という大役を任された、他でもないこの俺についての説明を始めよう。 俺の名前は工藤 頼人(クドウ ライト)。 都心の喧騒から少し離れた場所に位置してはいるが、決して田舎ではない三神市(ミカミシ)という所に今は身を置いている。 というのも。 家が国内海外問わず、色んな場所に点在してある為、一つの場所に長く暮らすということが、そうそうないのである。 しかし、それも中学生までだ。 高校に進学し、俺は遂に自分の意見を親にぶちまけることを試みた。 「ころころ転校してたんじゃ、友達も彼女も出来ないじゃん!将来、自分の息子が孤独死とかしたら、どうするのさ!」 的な。 そんなことをぶちまけると、父親はニカァっと無言の笑顔を見せてから、そのまま高笑いに突入した。 「わぁっはっはっはっは!中々、ぬかすようになったではないか頼人よ!いいだろう、高校生活はこの三神市で過ごすがよい!」 こうして俺は、三神市での三年間の定住と、三神ヶ丘高校での三年間の青春。 この二枚の切符を手に入れたのである。 ま、簡単なあらすじだからこんなもんかな。 では、本編はじまりまーっす!
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