ケース1:長谷川みなみ

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「あんた達………もし私が自殺したら…………?」 ゴミの発言に私は身が凍った。死神を名乗る男が言ったとおり本当にコイツは自殺を考えているのか? 「はぁ?てめぇが自殺だと?てめぇの死体の処理は誰がすんだよ!最後まで迷惑かけるのか?そんなにしてぇなら誰にも見つからねえ所でこっそりと死ねや!今でもいいぜ?ひゃは~。」 「いや、さすがに今の発言きついっしょ~。まぁ死んだとこで何もならんけどな~。」 男子達はその発言を受けても平然としていたが私は足が震えてきてしまいそれを誰にも悟られないようにするのに必死だった。 「………ふん。もういいよ。放してあげなよ。ホームルームだしさ。担任に見つかると面倒だよ。」 「わ~ったよ。ゴミ!てめぇは黙ってりゃあいいんだよ!ストレス発散の道具なんだからな!」 ゴミ、長谷川みなみは本気で自殺をする気なのか?真意を探る必要を感じた。もはや死は私に無関係な事ではなくなっていた。
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