ケース1:長谷川みなみ

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翌朝私はいつものように登校した。私の心の隅に昨日の死神の発言が残っていた。ゴミは明後日死ぬ……らしい。 校門近くでゴミが目の前を1人で歩いている。 少し様子を見てみよう。ゴミは今時の女子高生らしくなく地味。その上太っていてまるでいじめてくださいって言っているようなもの。ローファーは三年生なのに新品同様。あれは何足も買い換えているから。まともに1ヶ月履いたことないんじゃないかな? ゴミがげた箱を開けると中にゴミが詰まっていた。男子の笑い声が聞こえた。ゴミは軽くため息をつくと、私に気付いたのかすぐさまスリッパを取りに走っていった。
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