破壊衝動

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 丁度いいからただ利用してやろうってだけだったのに、なぜかわからないけど私の涙が彼の頬を濡らす。  彼に私を壊してもらったら彼の人生も壊してしまう、その事実に罪悪感なんて沸かないはずだったのに。  暴力を振るって色んな子達にトラウマを植え付けた奴の人生なんか壊れてしまえばいいんだ。  なんて変な正義感から思ってたはずだったのに。  いつの間に、こんなにも*きになっていたのだろうか。
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