金魚

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 彼女のために来た彼等を部屋へと招いて、それから君を預けて救急車はマンションから遠ざかっている。  一緒に行こうとしたのに、君は僕が罵られてしまうかもしれないからこないで、と言った。  確かにそのとおりだ、昨日のことも含めてとてもいい印象なんてもってもらえやしない。  ポツンと部屋に残されて、君と昨日並んで座ったソファへとゆっくり腰をおろす。  君のいない部屋を見渡して思う。  君のこと、壊してしまいたくはなるけど、壊れて欲しくはない。  そろそろ、そんなわがままな僕に嫌気がさしていた。
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