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二人を別々の車両に乗せたまま、列車は出発した。
通路を抜けて合流する予定だったけど、車内は思ったより混雑ぎみ。
しくった…。
(↑『しくじった』の意)
都会の朝を甘く見てたぞ…。
この乗客を掻き分けて、キャリーを持って移動するには…
集まるであろう白い目線を見ない振りして通過しなきゃならない。
…心臓に毛を生やさなきゃ無理。
ってなわけで却下!!
更に、キャリーを抱っこして、猛スピードで走ってきたとっく。
汗っかきではないにも関わらず、
大洪水でダクダク流れ出る汗…。
この汗まみれな身体の一部が、誰かにペトッと接触するなんてのは…
例え一瞬だとしても、あるまじき行為だ。
でも、何とかして合流しなきゃ!!
心臓と同じく、ツルツルの脳ミソをフル回転し、次の駅で一旦ホームへ出ることにした。
そうよ、通路がダメならホームを走り抜ければいいんじゃん✨
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