☆目指すは福井の東尋坊☆

2/25
前へ
/73ページ
次へ
二人を別々の車両に乗せたまま、列車は出発した。 通路を抜けて合流する予定だったけど、車内は思ったより混雑ぎみ。 しくった…。 (↑『しくじった』の意) 都会の朝を甘く見てたぞ…。 この乗客を掻き分けて、キャリーを持って移動するには… 集まるであろう白い目線を見ない振りして通過しなきゃならない。   …心臓に毛を生やさなきゃ無理。 ってなわけで却下!! 更に、キャリーを抱っこして、猛スピードで走ってきたとっく。 汗っかきではないにも関わらず、 大洪水でダクダク流れ出る汗…。 この汗まみれな身体の一部が、誰かにペトッと接触するなんてのは… 例え一瞬だとしても、あるまじき行為だ。 でも、何とかして合流しなきゃ!! 心臓と同じく、ツルツルの脳ミソをフル回転し、次の駅で一旦ホームへ出ることにした。 そうよ、通路がダメならホームを走り抜ければいいんじゃん✨
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加