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プシュゥ~
開いたドアから、とっくはポップコーン並の勢いで飛び出した。
…が、まるでヨーヨーの様に即座に車内に戻った。
お察しの通り、当然ながらJR新大阪駅のホームにも人は多くて、とても走れる状況ではなかったのだ…。
作戦その2
…失敗。
涼しい車内にもかかわらず、
年頃の娘が頬を紅潮させ、
汗を流しながら一人で立ってるのはなかなか恥ずかしい。
だけど、ここはあえてクールを装うのがとっく。
額と鼻の下にはキラリ輝く汗。
だけど、おすましさん。
あぁ…
ぶっちゃけ一秒でも早く合流したいんですけど。
その後、同じ電車に乗りながら、別々の車両で過ごすこと30分―‥。
運命の悪戯に翻弄された二人が出会えたのは、京都につく直前だった。
如何に急いだかの証拠になるはずのダクダクの汗は、殆どひいてしまっていた。
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