禁断の村

はじまり…

私は今、図書館に来ている。

日課のネタ探しをするためだ。

「はぁ～。なんか面白い本とかないのかなぁ～」

こんなことを呟きながら本を探しているのは
永崎美優(ﾅｶﾞｻｷﾐﾕｳ)

どこにでもいる大学生。
趣味は読書とオカルト研究。
その趣味の延長で学校では『ホラー研究会』に所属している。

ネットで噂の心霊スポット、有名な呪われた絵画、都市伝説など、様々なものを対象として研究する部活のようなものだ。

最近なかなか新しいネタが見つからず、いつもと違うスペースで本探しをしていると、とある黒い本が目に留まった。

「あっ、、これなんだろ？」

棚の端の方になんか黒い本がある。

棚から取り出して表紙を見てみるとそこには
『禁断の村』とタイトル書かれていた。

作者は不明。

明らかに古い本で異様なオーラに美優のオカルト探究心に火がつき迷うことなくその本を借りて帰った。

この本の発見がこの後起きる恐怖のはじまりとなった。