かちん、かちん、と世界が回る

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学校に入って教室に入るまでが地獄だった。ワーワー、ぎゃあぎゃあ五月蝿い2人組にいきなり話を振られるは、意味不明な言い合いはするはで、大変だった。 教室に入った俺様は自分の机で即座にグッタリしている。幸いにも俺様の座席は教室の一番後ろなので静かに寝れると安心していた。 そう思っていたのにも関わらず、前には朝っぱらから飽きるほど見た健一郎の顔がある。 「何の用だ?」 「あのさあのさ。ワイ思うんやが夏樹の奴、ワイの事好きやと思うんや」 ほらきた。健一郎のトンチンカンな疑問。しかも恋愛経験の少ない俺様に聞く意味が分からん。 「お前さぁ、友達は俺様以外に居ないのか?」 「なかなか痛いとこツクな。アンさんやから聞くんや。そんなことよりどないなんやろか?」 「知らん俺様に聞くな。気になるなら本人に聞いてきたら良いだろうが?」 俺様的にはメチャクチャ良いことを言った筈なのに健一郎は首を傾げて、ヤレヤレとお手上げのポーズをした。 「素直に聞けたらアンさんには相談せんがな。それよりも聞いたか? 新しい転校生が来るらしいやないか。しかも今日、隣のクラスにや」 先ほどまで好きや嫌いやと悩んでたのに元気な奴だ。
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