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炎馬が立ち去った後、その場に残った健一郎は成り行きから夏樹と話している。
「ねぇウジ虫? 北斗君って喧嘩強いんだね。てか外見に似合わなすぎ」
「中学ん時のアイツはもっとヤバかったで。周りの人間全て敵やったからなぁ」
健一郎の言葉にビックリしたように目を見開いて夏樹が口を開く。
「中学の時からなの!! 大変ね北斗君も」
「そうやな。因みにアイツは柔道初段 空手黒帯 剣道初段 最近はバイトで執事喫茶してるみたいや」
ペラペラと炎馬の個人情報が暴露されていく。どうやら健一郎の噂ネットワークには大量の情報が詰まっているらしい。
夏樹ですら、若干引いている。顔をひきつらせながら夏樹は笑っていた。
一方、炎馬はというと誰もいない屋上でのんびり空を見ていた。
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