喧嘩はお好きですか?

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おかしいな。俺様の目は腐っているのだろうか? 俺様の机で寝ている馬鹿がいるように見える。その姿はうざったい程俺様の知っている馬鹿にソックリに見える。あぁ見えますとも。 「……アカンよ。まだ学校やんか……ムニャムニャ」 グヘグヘと気持ち悪い笑顔で笑いながら寝ている馬鹿にそろそろ制裁を与えるべきだろう。 「うはっ……超絶技巧な舌使いやん!! んげぇ」 「気持ち悪い。何してんだよ。こぉんのクソ虫が!!」 怒りの鉄槌が有頂天な夢を見ていた健一郎の頭を貫く…といっても本当に貫く訳ではない。 奇声を上げて飛び起きた健一郎の一言目がこちら。 「裸の美人女子高生は? ワイの超絶技巧な舌使いちゃんはどこやぁぁぁ」 何学校で卑猥な夢見てんだよ。てか超絶技巧な舌使いってモロヤバい系じゃんか。 「残念だったな。お楽しみは帰ってからだぞ。クソ虫」 「アンさんそらないで。 アンさんを待ってたんやから、少しはいたわってや」 んなこと知るか。俺様は実に不愉快だ。
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