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俺様の前の机の上に座り込んでいる西海 花梨。俺様が想像していた美人転校生の姿とはかけ離れた存在だった。
「アンタが謎の美人転校生だって? 下らねーや。可愛いだけで内面とか腐ってる。いわゆる不良品だな」
怒っているから、恐らくは怒っているからポンポンと罵る言葉が出てくるんだ。男子生徒にならまだしも女子生徒に向けてな。
「……言いたいことはそれだけ? くだらないのはあなたの方ね
美人転校生? あなた達が勝手に作った理想でしょ?
私に何の罪もない。むしろ外面ばかりに惹かれて、内面を知ろうともせずに近づいて来たあなた達が悪いんじゃないの?
更に言うけど、あなた死んだわよ? 私を怒らせたから」
確かに西海 花梨の言っている事は正論。だが、俺様には全く関係の無い話だ。
「んな事俺様が知るか。アンタがどう俺様達を見てようが関係ねー
これ以上アンタと話してる時間がもったいないや。健一郎帰るぞ」
俺様は馬鹿馬鹿しくなって健一郎と帰ろうとその場に立った。
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