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「聞こえてなかったのかしら? あなたは私を怒らせたのよ」
「怒らせたからってどうするんだよ? そこに只立ってるしか出来ない弱虫に助けて貰うのか?
やめとけよ。俺様、今不機嫌で怒り五割増しだからさ」
「ちょーっとだけ悪ふざけが過ぎたみたいやな。ワイは“悪戯”は好きやけどな」
それだけを言い放った俺様達は教室の出口へと向かう。「何よなによナニヨ何なのよ。アンタまで……」と半狂乱気味に西海 花梨が叫んだ。
するとそれを合図に4人の輩が俺様達を取り囲んだ。どうやらめちゃくちゃ怒ってるみたいだ。
「息が臭せーんだよ。脳みそ筋肉野郎共が!! 鼻息荒すぎ、発情期ですかこの野郎!!」
流石に悪口に耐えられなかったのか4人は力任せに腕を振るって、俺様達を殴ろうとしてくる。
久々に暴れてやろうか。俺様の通り名を刻み込んでやる。楽には気絶なんてさせてやらねーよ?
俺は神様みたいに優しいからなぁ……半殺しで許してやるさ。
「健一郎。時間が無いから早めに切り上げるぞ」
「バイトかいな? 仕方ないなぁ」
『「Are you ready?」』
(準備は良いか?)
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