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今の俺の仕事は警備員。
と言っても、真夜中のビルや駐車場を見張る警備員じゃない。
そんな所に理想の嫁が、彫刻を盗みに来たレオタードを着た美人3姉妹の怪盗が全員俺に惚れて、『おいおい、俺のポークビッツは1本しかないんだぜ。順番順番。』
とにかく理想の嫁がほいほい現れるわけがない。
両親に土下座しておでこが地面で擦り切れるまでスリスリして、なんとか家に入れてもらいました。
そして勿論仕事内容は自宅警備員です。
部屋の片隅に鎮座する、俺の愛するメグミが喘ぎ声を出す。
俺の長い指に急所を触られたメグミは、トロけそうなくらい熱い温度を出して俺を見つめている。
あ、メグミっていうのは俺のPCのことで、喘ぎ声は『ウィーンジジジジ』です。
自宅警備員というのはとにかく忙しい。
ようつべやニコニコで日々流れまくる萌えアニメを網羅し、その批評をネット(主に2ch)に書かねばならない。
それが結構大変で、時に大乱闘スマッシュブラザーズと言わんばかりに書き込み合戦を強いられる。
今週は萌えただの、声優がクソだだの、パンチラシーン増やせだの、監督市ねだの、『今から東京駅で人を殺しまくる』だの書いて逮捕されるやつだっている。
とにかくいつも危険と隣合わせ、それが自宅警備員だ。
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