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[麻未]
はぁはぁ…部活してたらこんなに遅くなっちゃった…部室の鍵…どうしよう?先生まだいらっしゃるかなぁ?
[体育教師]
ん?どうした、こんな遅くに。
[麻未]
わわっ!!
…その、こんな遅くまですいませんでした。
(ぺこりと頭を下げる)
[体育教師]
(既に日は落ちて校舎は薄暗い)
謝らなくていいが、
ちゃんと時間までに終われよ…
あ、鍵はかけたのか?
最近物騒だからな。
[麻未]
あ、はい。ちゃんとかけてきましたよ~。
(にぱーと笑いながら鍵を手渡す)
[体育教師]
おう、ならいいが…
(といって鍵を渡そうとする麻未の手が見えた)
ん?お前、手がぼろぼろじゃないか。血も少し出てるぞ。
(弦を引く手が練習で切れ切れになっていた)
[麻未]
あっ、これは…実は私弓が重くてうまくひけなくって…でもこんなんじゃ駄目ですよね!よし頑張るぞ
[体育教師]
おいおい、何いってんだ、こりゃひどいぞ…
(麻未の手を取り、無造作にキズごとぺろりと血をなめ取る)
こりゃ処置しないとダメだ、ちょっと一緒に来い。
(そのまま強引に麻未の手を引っ張り、真っ暗な校舎の中に入っていく)
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