蛍光灯・首輪・弁当

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 その日はレポートを終わらせた後、ジャンクと少しじゃれていたら、いつの間にか、腕に抱えたまま眠ってしまった。  次の日の朝、俺はすっかり寝過ごしてしまい、出なくてはいけない講義が三十分後に迫っていた。 「やべっ!!遅刻するっ」  俺はよく分からないが、世界記録並の早さで服を着替えて、食パンを一切れくわえ、外に出ようと玄関で靴を履いていた。  すると後ろから何者かが俺の背中を押している。振り返るとそこには、昨日書き上げたレポートをくわえたジャンクが佇んでいた。 「うおぉ~、ナイスだジャンク!!愛してるぜっ」  ジャンクからレポートを受け取り、思いきり撫でてやる。思わず鼻先にキスをしてしまった。 「それじゃぁ、大人しく待ってろよ」  俺は履きかけの靴を地面でトントンとして、玄関から外へ出た。近くのバス停まで全速力で走る。うまくいけば間に合うはずだ。 「オッケー、ギリギリセーフだぜっ!!ジャンク愛してるぞ」  バス停にバスより先に着くと、俺は思わず叫んでしまった。周りの人の視線が何だか痛かった。
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